Eyes for Details Vol.1 - RAINEは死んだのか?

Dave Ewing
Tue Feberuary 24th, 2000
ニュース元:emuverse

 おそらく皆さんご存知の通り、RAINEの「最終版」が数週間前にリリースされた。RAINEはもう終わりかという噂はまたたくまに広がった。残念なその日がやってきたが、我々はそれを受け入れざるを得なかった。RAINEプロジェクトはあくまで彼らの趣味でしかなく、結局我々ははそれに付き合っていた格好だ。

 それから何日か経過しても、RAINEサイトに登録されているグラフィックは、それが死んだということは示しておらず、事実、単なる一時中断ということであった。このときはよかった。

 ところが昨日、そのRAINEのトップページが一変した。「Raineは死にました」。説明も理由も何も無い。これだけである。そして変更直後のページのHTMLソースには以下のようなメッセージが刻まれていた。

<!-- K????? B? M????? A?? L????? (O? A?? T??? T?? S??? T????) / M4X1MUM 0WN4G3 -->

このメッセージは既に以下のように解読されている。

<!-- KILLED BY MAMERS AND LAMERS (OR ARE THEY THE SAME THING) / M4X1MUM 0WN4G3 -->
(MAME野郎とLAME野郎(それと同じような連中)に殺られた)

 これはRAINEがMAMEのせいで死んだということを暗示しているのだろうか。おそらくちがう。だが、これをより現実的にしていることがある。数週間前、Richard Bush(RAINE作者のひとり)が、彼の書いたMAME用の複数のドライバからクレジットが削除されたことについて少しムカついていることが、エミュレータ系の掲示板に書かれていたのだ。しかし、この削除問題についてはコードのクリーンアップの際に起きてしまったことで、クレジットが無いと気づいたときに、MAMEチームにメールを出して知らせれば、快く修正してくれただろう。何の問題も無い。

 別な見方も多々あるが、さまざまな意見が交錯している状況だ。それらのひとつが、Richard Bushがゲーム開発者としての職を得たというもので、これがRAINEの開発を終わらせた原因というものだ。今回のRAINE問題を説明するのにもっともそれらしいものだ。他の意見としては、DOS版だけが終了したのであって、開発者たちはWIN32版の作業をしているというものだ。幸いにも、これは事実だ。 それでは「MAMEがRAINEを殺した」という噂についてだが、私はこれは真実だとは思わない。他のプロジェクトに鼻であしらわれたからといって、開発をやめるなどということはあまりにも子供じみたことだからだ。私のRichardと付き合いから言わせてもらっても、彼はこういったタイプの人間ではない。

 あなたはどう思うだろうか?どうやらRichardはゲーム開発の仕事を得たようである。彼がどこにいようが、応援しようではないか。RAINEはRichardのおもちゃでしかなかった。そして私達はそのおもちゃで十分に楽しんだのだ... 彼の行く先をさえぎってはいけないだろう。私もそうしていきたいし、その心をつなぐものとしてWIN32版の開発は続いている。もしそうでないとしても、Richardは、彼の残したものが生き続けるようにソースを公開してくれるかもしれない。

 最後にこれだけは言わせてほしい - 私はまだ「最後のRAINE」というものを聞いたことがないと思う... この空白の期間を見守ろうではないか。

英語元記事